レイカーツワイル シンギュラリティとそれを支える収束加速の法則

レイ・カーツワイル、1948年2月12日(2021年10月現在73歳)は、アメリカ合衆国の発明家、実業家、未来科学者、思想家。本名はレイモンド・カーツワイル。

人工知能 (AI) 研究の世界的権威であり、特に偽造的特異点シンギュラリティ)に関する著述で知られる。

発明家としては、オムニ・フォント式OCRソフト、フラットベッド・スキャナー、文章音声読み上げマシーン(カーツワイル朗読機)、自らスティービー・ワンダーとともに立ち上げたカーツウェル・ミュージック・システムズ社で “Kurzweil” ブランドのシンセサイザー「K250」などを開発している。現在、Googleで技術課長として、機械学習や自然言語処理技術を開発するチームの統率をしている。

シンギュラリティとは

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、レイ・カーツワイル博士らが示した未来予測の概念で、一つの仮説として想定され得る、AIが人間の能力を超える時点 や、それにより人間の生活に大きな変化が起こるという概念のことを指しています。

もう少し詳しく説明すると、テクノロジーの加速度的な進化の結果、いずれコンピュータは人間の知能を超える「超知能」を獲得するようになります。そして、人間にはその「超知能」がどのように振る舞うか予測も制御もできず、その甚大な影響によって社会や人々の生活に決定的な変化が起こると考えられているのです。

シンギュラリティはいつ起こるのか

では、このシンギュラリティはいつ起こるのでしょうか。人工知能研究の第一人者である先述のレイ・カーツワイル博士は、「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しています。

AIが人類の脳を超えることで、AI自身がより優れたAIを生み出せるようになります。その結果、2045年以降人類は何かを新たに発明する必要がなくなったり、AIが出す答えや生み出す物を予測することができなくなったりします。これがAIが人類最後の発明となるともいわれるゆえんですね。

そして、こうした社会変革や問題を総称して「2045年問題」ということがあります。2045年という数字が導かれた背景には「収穫加速の法則」と呼ばれるものがあります。この法則は、AIに限らず技術の進歩は直線グラフ的に向上していくのではなく、指数関数的に進歩していくという経験則に基づいたもの。AIの進化においても、ある重要な発明が別の発明と結び付くことは新たな発明への足掛かりとなり、これが繰り返されて次の進化への期間が短縮されていくと考えられています。

シンギュラリティを支える「収穫加速の法則」とは

収穫加速の法則を一言にまとめると「技術が指数関数的に進化すること」。

簡単に言うと収穫加速の法則=「技術の進化のスピードがどんどん早くなっていること」。シンギュラリティ関連で解説するときに収穫加速の法則がどういう意味で使われるかというと、人類の進歩にかかる時間がどんどん短くなる・変化がどんどん加速している」こと。つまり人類の歴史を振り返る・人類が産まれた、火を使うようになった、紙ができた、機械ができた、ロボットができた・・・など、どんどん近い時間でうまれるようになっています。なぜこのように進化のスピードがどんどん早くなるのかというと、1つの進化がさらに次の進化を生み出すように使われるからです。この収穫加速の法則が実現されればシンギュラリティは近いでしょう。

Ryuda
シンギュラリティディープラーニング